「ご飯いれて。」


3年生になって
さりちゃんが屋上にくる回数が増えた。


最初は祥吾と喧嘩しているのかと思っていたが、
祥吾が学校に来ていないらしい。


最近休みが多い。

なんで休みなのかは、
さりちゃんも知らないらしい。


毎朝、今日休むとメールは来るらしい。


祥吾が休みの日はさりちゃんと学校に行く。


「中澤!お前高校いけそう?」

「…結構きつい。」

「だよな!俺も!」

「純様!勉強教えてください。」


さりちゃんとトシが声を揃えて頭を下げて来たのが
面白くて僕は、最初頼みを断った。


「まじで頼みます!」


僕は結局、夏休みは2人の勉強に付き合わされそうだ。