君想い【完】



「純くんって鈍感?」

「中澤のことは敏感だけどな。」

「まださりなの事好きなの?」


テンポよく会話をする2人についていけなかった。


僕が鈍感?
なんの話だ。


太陽がやたら眩しくて、
陽は射しているのに風が冷たすぎる。


空気が乾燥していて、
肌に悪い。

僕の頭の中も考えすぎて乾いてしまっている。


「ゆかりは純のこと好きなんだよ。」

「へ?いつから?」

「結構前だよな!香代?」

「5月くらい?」


もう8ヶ月も経っている。まったく気が付かなかった。


僕はやっぱり鈍感なのか。