君想い【完】




朝早く行くと、
非常階段にはトシと香代がいた。


ゆかりちゃんも連絡があったらしく、

早めに来ていた。



話が長くて
僕とゆかりちゃんは教室を何度も回っていた。



教室の扉が開いて、
目を潤ませている香代の右手を

トシの左手が握っているのを見て、
僕とゆかりちゃんはハイタッチをした。



こんなに嬉しい日はないだろう。