君想い【完】



あの日から祥吾は僕がさりちゃんに想いを寄せているんではないか、


と疑った。


僕から言わせてもらえば
気が付くのが遅すぎる。


あんなにさりちゃんにべったりだったのを見て
何も思わない方がおかしいだろう。


「毎日純は絶対さりなの事好きだよって言われる!」

とさりちゃんが僕に愚痴をこぼしていた。


そのあとに
そんな訳ないじゃんね!


と見事に付け加えられた。


そんな訳あるのに。