君想い【完】


「純!お前何してんだよ!」

トシに肩を押さえつけられ、
祥吾から離された。


そんな事も構わず、
トシを払いのけまた祥吾に掴みかかる。


「ねえ、何してんの?」

「何がだよ。いってぇな。」

「祥吾はさりちゃんの何を見てるの?自分の彼女が苦しんでるのも気が付かないで、彼氏面しないでくんない?」

怒りが頂点に達しすぎて、冷静に言葉が出た。


小さな事も気が付いてあげられない、
そんな奴が彼氏なんて
僕は納得がいかない。


僕だったら、
どんな事も気が付いてあげられる。

さりちゃんにとって一番いい環境を
作ってあげられる。


「何のことだよ!」