君想い【完】



「あたしクラスから浮いてる気がして、友達作りづらくて。なんかいつもトイレとか他のクラスに逃げてたんだよね。」

「あ、あたしもだよ!」  
「純が、香代ちゃんとなら仲良くできるよって。」

「クリスマスの時話したじゃ、」


トシに口を塞がれ、
引きずられながら非常階段に行ってしまった。


小さい声で、
記憶だの、余計だの、
怒られている。



「中澤さん、そろそろゆかとも仲良くして?」

「うん。今まで睨んだりしてごめんね。」

「ゆかもごめんね。」