君想い【完】



今日は一緒に行く約束をした。


外に出ると、
さりちゃんが立っている。

懐かしい光景。


って言ってもまだ1カ月くらいしか経ってないけど。


祥吾と2人で学校に行くようになってから。



「あー緊張してきた!」


息を何度も大きく吸い込んで、
何度も目一杯吐いていた。


大丈夫?
と何十回聞いてきただろう。


少し飛び跳ねながら学校に向かう。


可愛い姿。

僕の目に焼き付いて離れない。