かったるい数学は
みんなの眠気を襲うらしい。
昼休みの後だし、
お腹いっぱいだし、
トシなんか隣りで爆睡だ。
加法だの、減法、乗法、除法、
そんなの足し算、引き算、かけ算、わり算でいいじゃないか。
と思うのは僕だけだろうか。
算数から数学に変わっただけで
そんな格好いい言い方なんてしなくてもいいじゃん。
って思うのは僕だけかな。
こんなの今後の人生の役にたつのかな。
毎回考えてしまう。
数学の脂ぎった太った先生は、
汗を拭きながら黒板にチョークを走らせる。
「この、単項式や多項式が理解できて解けないと、次にやる連立方程式ができなんだぞ。その前に不等式もあるんだからな!トシ!トシ!聞いてるのか?」
「ん?んあ!聞いてませんでした。」
「ったくお前は!毎回毎回寝やがって。単項式と多項式の意味を答えられるか?」
「無理です。」
「答えが早い!少しは考えろ!純。お前トシの親友だろ。トシの代わりに答えろ。」
「なんで僕なんですか?もう…単項式は数や文字についての乗法だけの式で、多項式は単項式の和の形の式です。」


