君想い【完】



僕の嫌いな光景がクラス表を見ていた。


クラスが離れたことがショックで、
祥吾の腕にしがみつくさりちゃん。


女の子らしい姿。


僕には見せたことない姿。


可愛いな。



「あ、純だ!クラス変わっちゃったね。祥ちゃんは一緒だよ。」

「純、トシ今年もよろしく。」


僕はゆかりちゃんをそっと背中に隠した。


「よろしくねー。」

「祥吾くん。ゆかも一緒。よろしくね。」

僕の行為を反するように、
ゆかりちゃんから声を掛けた。