君想い【完】



「寝た?」

「うん。寝たよ。ごめんね、僕がいながらこんな事になって。」

「純ちゃんが出てた10分間の間にあったことでしょ?純ちゃんの責任じゃないわ。」

「でも僕が10分間一緒だったらこんな事にはならなかった。」

「いつもこうなる度に純ちゃんに頼って、もうそれだけで充分。責任なんてないわ。今日も落ち着いて帰って来たんだし。ありがとう。」



そう言っておばちゃんは頭を下げた。


外に出ると、また歌を口ずさんでしまうような星空。

さっきも眺めたけど、
あの歌を歌ったあとだと一段と綺麗だ。



「お帰り。さりちゃんは平気?」

「うん。大丈夫!」

「あんたなるべくさりちゃんの近くにいてあげなさいね。」

「わかってるよ。母さん。」


僕がもし、
いなくなったら
さりちゃんはどうするんだろう。

と、
ふいに思った。