森の規模を確認し、神社へ戻る…….。

彼は、地上へ降りた。
そして、チョンマゲの人達に近づく。


(ん?誰も俺を見ない…なぜ?)

今度は、チョンマゲの人達の目の前に立つ。そして叫ぶ。


が、

誰も、彼を見向きもしない……

(もしや…俺が…見えない…のか)

彼は、寂しさに身を震わせた。


なぜ、俺は彼らには見えない……
俺が、神という特別な存在だから?
俺は彼らとは違うものだから?

「枝羅様。この森をお守り下さい…」


ん⁈

みると、あのチョンマゲ達が神社に向かって土下座している……

なぜ、俺の名前を知っている?

また、あの声が聞こえる
あの、真っ暗闇にいた時に聞こえた声が…………
「あの神社を建てたのは、彼らです。
この安羅森をこれからも守って欲しいために、神社を建て、その神社にいる神の名を枝羅と名付けたのです。」

俺が、彼らに願われている…… なら、俺は彼らのためにこの森を守ろう


何年も、何千年も…