翌日、今日はバレンタインで。 お昼の休憩の間に皆にチョコを渡した。 朔哉以外にね。 朔哉には、放課後渡そうと思う。 「朔哉くん!はい!」 そんな声が聞こえて朔哉の方を見てみると、 可愛らしい女の子が朔哉にチョコを渡していた。 「うわ!ありがと!」 朔哉だって嬉しそうに貰っちゃってさ……。 「私…渡しても迷惑なだけじゃない?」 そう誰にも聞こえないぐらいの声で、ボソッと呟いた。