「作ったけど…可愛い子が渡してたんだもん。
迷惑かなーって思ってさ」







は?迷惑?んなわけねーだろ。






「迷惑なんかじゃないんだけど。
俺、他の誰よりもお前のチョコが欲しい」






そう言った俺に…



「そんなこと言ったら…勘違いしそうになるじゃん!」



そう茉維は叫んだ。





「勘違い…?俺が、茉維のことを好きってことを?」



そう言ってみるけど…違うか………。



だけど

「そうだよ!勘違いしそうになるんだよ…」


そう涙目で茉維は言ったから俺はめちゃくちゃびっくりした。








「それ、勘違いじゃないんだけど…」




そう言うと、

「は……?」

と声を漏らして目を見開いている茉維。