「朔哉ー!」


そう叫んだのは私。
坂本茉維。中2です。




そして…
“朔哉“というのはコイツ、
滝本朔哉。


朔哉とは中2になって同じクラスになって初めて話した。

そこからどんどん仲良くなって…。



ちなみに、私はコイツが好きなんです。




でも、私達は“友達“。
朔哉だって、私を友達としてしか見ていないと思う。

その証拠に…ほら。


「茉維、お前もうちょっと女子らしくしろよなー」


なんて言って笑ってる。私を女子として見てないんじゃん。





「うるさいなぁ。私は女の子らしい子じゃないんですー!」


そう言って、ショックを必死に隠す。


「確かにそーだわ」

そう言って笑っている朔哉。