「しっかしさぁ、すこぶるイケメンよね、あの人!」
学校に着いて、あたしとリカは高木さんについて話していた。
「すっごく、かっこいいよね…。たぶん、大人な恋人がいて、女子高生なんか子供にしか見えてないんだろうなー…。」
自分で言ってて虚しくなってきた。
はあ…。とため息をついたあたしを見かねてか、
リカがフォローを入れてくれた。
「そんなことないと思うよー?えみめっちゃ美少女だしあんなイケメンと並んでも劣ってないよ!彼女いたとしても奪っちゃえ☆」
「それはないない…。無理無理…。」
「えー?なになにイケメンー?俺の事ー?」
いきなりリカじゃない声が聞こえて思わずびっくりした。
「うっわ…。嫌な奴が来た。」
リカさん、彼氏に対してそれは酷いんじゃないの。笑
突然話に入ってきたのはリカの彼氏の大河くん。
「嫌な奴ってなんだよリカ。」
「あっ、あー拗ねないの!もう!」
あたしはいつもの2人のやりとりにふふ、と笑う。