怖かった。凄く怖かった。
気持ち悪かった。
腰に違和感がなくなった今でも、背筋がぞわぞわする。



でも、高木さんが気付いてくれた。
助けてくれた。


それだけで凄く嬉しかった。

はやく、高木さんにお礼を言わなきゃ。



そして気づいた。



あたし、高木さんに抱きついてる……。


泣きながら抱きついてる……。


ヤバイ!!
はやく、はやく離れなきゃ!





と思った瞬間、高木さんに抱きしめられた。
強く、強く。


「高木さん…。」


止まったはずの涙がまた溢れ出してきて
高木さんの背中に手を回して子供のように泣いた。

高木さんの胸の中は凄く、安心した。