「藤川さんー、毛布持ってきましたよ。 今、かけますね」
部屋を後にした後、元いるべき場所に戻り、そっと毛布をかける。
折角なので、もう少しだけ探索してみたかったが……あまりに長すぎて藤川さんに風邪を引かせるのもまずいし、ちょうどいいはず。
「ん……ありがと」
意識がはっきりしてない中、
いつもの藤川さんにしては物珍しく甘えてる感じなので、少し驚く。
「………藤川さん、そんな可愛い姿…他の人に見せたら」
襲われちゃいますよ−−そう言おうとしてグッと堪える。
……ダメだ、俺自身も藤川さんにとってはその一人なのだから。



