中谷君、それはギャグですか?




−−−藤川さんと、自分の親………父と母が仲良く笑顔で笑っている写真が目に入った。



「……なんで…」



他にも見渡して見てみるが、それらしき写真はこの一枚しかなく。


−−−−俺はその瞬間、ある可能性に思い当たってしまった。




「そっか。 藤さんは、ずっと……」




ずっと忘れられずに、罪の意識を背負って生きて−−−
それなら、納得がつくんだ。




確かに。
他の部屋よりかは生活臭があるが、それでも余りにも物が………その人らしい個性や、想い出が感じられない部屋。

暗くてよく分からなかったが−−−よく見てみると分かる、折り曲がってしわしわになりかけている写真。