「藤川さぁん」


「はいはい、何ですか美樹ちゃん」


「美樹ねぇ、とぉってもぉ慰めて欲しい気分でぇ」


「うんうん、失恋したんだねご愁傷様」



「藤川!酷い!!鬼!!!
折角、女として口説く感じで独り身でかわいそーな藤川さんを労ってあげようかと思ったのに」


「あれ?ってことは失恋したんじゃないんだ」


「……流石に、失恋は無い。うちだって30代だから、全力で彼に尽くしてますよーっだ」



ぷいっと拗ねたのか、目を合わせてくれない美樹ちゃん。


−−何で出始め早々、こうなってるのかと言いますと……