−−−中谷君は、案外ちょうど良い温かさを持っているのかもしれないな。


私は、腹で何を考えているか分からない中谷君を見てそう感じ始めていた。




私は彼が離れてからも、彼が抱き締めた温度を忘れられずに、なんとか仕事を片付け、
対する中谷君は、私の仕事を手伝うという、何とも格好良いことをしてくれた。