「……それは断ります」
「は?何言っているんだ?」
「もっと時期を待ってから言おうと思ってましたが、藤川さんが余りにも手厳しそうなので今、言います」
中谷君、やめてくれよ。
私は耳を防げない。
なぜなら、元凶が手で塞ぐのを許してくれないから。
私は中谷君を見るしかなかった。
……もちろん、後ろを見る訳にはいかないから、パソコンの画面からだが。
「藤川さん、俺はあんたのことが好きです。
藤川さんのためなら俺、心を鬼にすることだってい問わない」
−−−中谷君、それはギャグですか?
それとも何か、変なものを食べて可笑しくなりましたか。



