鏡に映るその姿は――私とまるっきり同じポーズを取っていた。

 『まさか!?』と思って、自分の顔を触ってみると――やはり鏡に映ってる人物も同じく顔を触る。
 目の前に映る知らない人の顔――私の顔が一気に蒼ざめる。

「どうなってるのーーーーーーーーっ!?」

 おかしなおかしな物語は――こうやって私の絶叫で幕を開けた。