キミヲオモウ

「あーすっきりした!
聞いてくれてありがとねっリカ!」

大きく伸びをする麻衣子。

「いいえー♩
早く仲直りしてね!」

今日は麻衣子の彼氏との喧嘩の
愚痴を聞くために2人で
カフェにきたのだ。

「うわー結構時間立ってる!
今日は聞いてくれたお礼にここは私がおごりますから!」

「うっそー!いつからそんな気前良くなったのー( 笑 )?ありがとう♩」

昔からだよと麻衣子が笑った。
その笑顔をみれて一安心する私。
今日最初にあった時はこの世の終わりみたいな顔をしてたから。

私的にはそんな風に他人との事で
一喜一憂できて少し羨ましい。

(あーあ。私も好きな人とかできないかな...)

ぼんやり考え事をしていると
麻衣子がお店からでてきた。

「あ、麻衣子ありがとう!
ごちそうさ...」

私が話し終わる前に麻衣子が
すごく嬉しそうな顔で何かを差し出した。

「リーカっ!良いものあげる!
これさっきリカが好きっていってた曲のバンドのフライヤー!
お店に置いてあったよ♩」

はいってと言って麻衣子は私に
1枚の紙を渡してくれた。