「ふふっ」

「なに笑ってんだよ」


不機嫌そうな声でイサヤが言ってきたけど、なんとなく今はそんなイサヤでも平気。


「愛羅ちゃん、
 この天使さん、ちょっと怖くない?」

「う〜ん、ちょっとだけ。
 だってずっとこわいかおしてるんだもん」

「だよね〜。愛羅ちゃんは、
 優しい天使さんの方がいいよね」

「うん!愛羅ね、えほんでみたよ。
 てんしさんってね、
 おかあさんみたいにやさしいえがおだった」

「そっかそっか、
 優しい笑顔だったんだ」


思わず緩むほっぺをそのままにイサヤの方を意味ありげに見たら、ちょっと殺気立った目で私のことを見てる。

でも平気だも〜〜〜ん。