「それじゃ」

ひらひらとリール大佐に手を振って、イサヤ少尉が部屋を出て行こうとする。


「あの、失礼しました!」

私も大佐にむかってぺこりと頭を下げると、大急ぎで部屋を出た。

私たちを見送るリール大佐は、とても優しい目をしていた。

それなのに!
この怖い天使ときたら!!