当然、そんな俺についてくる奴は少数派で、俺と俺を囲む奴らは常に悪目立ちしていた。

かといって、俺の周りの奴らに俺が完全に心を許しているとか、信頼しているとかいうこともなかった。

勝手に慕ってきてるだけ。ミカエルという肩書きのある俺に心酔しているだけ。

それがなければ自己中で横暴な俺についてくるやつなんていない。

小さい頃の俺に大人たちが媚びてきたのと同じで、学校でもそんな奴らがいるってだけ。

その証拠に、俺と周りの奴らとのあいだには完全な上下関係ができてた。

でも、そんなことを俺は全く気にしていなかった。

むしろ、俺の周りには俺の言うことを聞く舎弟的なやつばっかりで、逆に気分の良い毎日を過ごしていたと言っても過言ではない。