ラウン少将の後ろには、背が高くてキラキラ輝く金髪が少し銀色へと傾きかけたおじさまの天使さんが立っていた。

青い瞳が印象的なその天使さんはどことなく誰かに似ていて、私は再び自分の記憶をグルグル引っかき回したけれど、誰、と言うのは思い出せなかった。

そうこうしてる間にも、そのおじさま天使さんとラウン少将は部屋に入ってきていて、ラウン少将が扉を閉めるのを見守って、おじさま天使さんがゆっくりと私に近づいてきた。