俺様天使と小悪魔ちゃん



「エイリ中尉…事態は深刻かもしれません。
 イサヤ少尉は我々が到着した時には
 それはもう…」

その時のことを思い出したのか、ヘンリーは一瞬、辛そうな顔をした。
でも、すぐに元の表情に戻って淡々と話し始めた。

「イサヤ少尉はそれはもう
 激しく吐血しておられまして…。
 今やっと落ち着かれたところなのですが、
 吐血の原因が今の所不明です。

 おまけにこの吐血量…
 吐血は一旦おさまっていますが、
 おそらく体内ではまだ出血が
 続いているのではないかと」

「出血量が多すぎて危険だということかい?」

ヘンリーは僕の問いかけに、今度は眉間のしわをさっきよりさらに深くして考え込んだ。