焦って大声を出した私に、
「あ〜、うるせぇ。
おめーはよ…
耳元で叫んでるんじゃねーっての」
ちょっと拍子抜けしちゃうくらいの、いかにもダルそうな口ぶりで返ってきたイサヤからの返事。
おかげでパニクりそうだった私の頭もちょっと冷静になれた。
いまだに力が入りきらない感じのイサヤの体をそっと自分から離すと、さっとイサヤの背中に視線を走らせた。
イサヤの背中には、真っ白なローブに横一文字に引かれたような真っ赤な線があった。
そして、そこからじわじわと広がりつつある赤い血。
私はすぐに視線を死神に戻すと、イサヤを自分の背後にかばうようにして死神の前に立ちはだかった。



