俺様天使と小悪魔ちゃん




天使や悪魔と違って羽もないのに空中に浮かび、どこまでが体かわからないくらいズルリとした闇色のボロ布を身にまとっている。
そしてその両手にしっかりと握られているのは、持ち主の体のゆうに2倍はあろうかという大きな刃のついた鎌。
するどい刃の先端は細く尖り、異様なまでに大きな刀身は不気味な輝きを放っていた。

でも、もっとも異様なのはその本体。肉体をもたず、ゆえに表情もない、ただの骨。
そう、骨だけでできた体。いわゆる骸骨ってやつ。


…これが私が一番恐れていたもの。


「死神…」

つぶやいたことで、やっと私の頭が動き出した。
目の前の死神がもっている鎌の刃の尖った先端から滴り落ちる赤い液体……もしかしなくても血…?


「ま、まさか、イサヤ!?」