私がポヤ〜ッと笑顔のイサヤと翔くんとのやりとりに見とれていると、突然イサヤがハッとした顔をしてこっちを振り向いた。
えっ!?と思って同じようにイサヤの視線の先をたどろうと振り向いた瞬間、
「あぶねぇ!!!」
というイサヤの声とともに私の視界は真っ白になった。
なにがなんだかわからずに呆然としていた私は、数秒の間を置いて、やっと自分の視界が白い理由がわかった。
それはイサヤが私を正面から覆いかぶさるようにして抱きしめていたから。
そして耳元に聞こえてきた苦しそうなイサヤの声。
「くっ…、くそっ、俺としたことが油断した…」
私を抱きしめる腕の力が少し緩んで、イサヤの体が少しずれると、彼の肩越しに見えたもの…。
全身の毛がぞわっと逆立つような嫌な感覚。
学校の図書館にある資料でしか見たことのないその異様な出で立ち。



