〈メイの場合〉


イサヤに思いっきりからかわれて頭にきた私は、翔くんの魂のところへ。

ずっと何も言わずにお母さんの周りをふわふわ飛び回ってる。
声、掛けづらいな…。
途方に暮れた私は、いつの間にか私の横に並んで翔くんの魂を見つめていたイサヤを見た。


「…」

イサヤも無言だし、やっぱり今はそっとしておくべきなんだよね。

それからしばらくは静かに翔くんの魂を見守っていた。




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