奥手女子の恋愛事情

はぁ。。

加賀美が見えなくなってから、ため息をついた。

金井さんとのことや、

加賀美がいつも通りで

私ばかり余裕がないことを考えだすと、

なんとなくモヤモヤした気持ちになる。


金井さん、髪の毛キレイだったな。

そりゃ加賀美も触りたくなるよね。


部活があるから、私はいつも

髪は一つに結んでる。

たまにはおろしたりした方が良いのかな。。


金井さんはスレンダーだけど

丸みもほどよくて、スタイルも抜群だ。

華奢な感じが女の子らしい。


私はといえば、部活で走り込んでるせいか

どちらかというと筋肉質な身体。

今までなんとも思わなかったけど、

加賀美と一緒にいる金井さんを見たら

急に気になった。


資材置き場で考えこんでいたら、

結構時間が経っていた。

とにかくこの雑用は早く終わらそう!


そう思ったのに、意外に時間がかかる。

雑然と散らかっていて、材料がどこにあるか

探すのに一苦労だ。


えーと、次は・・・やかん?

これ、本当に授業で使うのかな?


やかんは棚の一番上の奥に置いてあった。

高くて届かないので

脚立に乗って手を伸ばしたが、

奥までは手が届かかず、中々取れない。


あともうちょい!と身を乗り出したら、やっと届いた。

よし!

そう思った途端、足元がぐらつき

脚立が傾いて倒れ始めた。


「きゃあ!」


床に落ちる!

思わず目を閉じた。