奥手女子の恋愛事情

「か、加賀見・・・?」

私はまた突然のキスにうろたえた。


加賀見が私を木陰に引っ張り、またキスをした。

今度は私の唇に噛み付くように。

そしてそのまま舌で私の唇の表面をツーっと舐める。


「・・・んっ・・」

初めての感触に変な声が出た。


加賀見を腕で押して離そうとしたが、

ビクともしない。



加賀見の舌は更に私の唇を割って

中に入ってきて唇の裏側を舐める。


「・・あっ、んっ・・・」


ぬるぬると唇を往復する加賀見の舌が

気持ちよくて、体の力が抜ける。


しばらくして加賀見の唇が離れた時には

私の体は加賀見の腕に支えられて

なんとか立っていられる状態だった。


頭がボーッとして、私は加賀見を見上げることしかできない。


「青井、かわいい」

加賀見がニコッと笑って、もう一度軽くキスをした。