片付けも終わって帰ろうとした時、
藤堂先輩が
「青井さん、ちょっと来て!」
と部室から顔を出して言った。
考えてみれば嫌がらせは
受けていたものの、
直接藤堂先輩と話すのはあれ以来だ。
加賀美の一言のおかげで
先輩とちゃんと話して誤解をとこう、
と今は思えた。
「なんですか?」
部室に入ると中にいたのは
藤堂先輩一人だった。
「あんた、さっき何へらへら笑ってたの?」
意地悪くこちらを見ながら先輩は言った。
『さっき』っていうのはいつのことだろう?
考えていると
「さっき鎌田くんと話してた時!」
と睨まれた。
「あの時は・・」
多分加賀美の言葉を思い出してた時だ。
「青井さん、鎌田くんのこと
好きじゃないって言ってたよね?
あんな赤い顔してて、それって本当?」
赤い顔して・・たかも。加賀美がいたから。
でも先輩の言うことは
見当違いもいいところで、
今までの嫌がらせを思い出して
腹がたってきた。
「はい。本当です。」
私の返事を受けて
何か先輩がさらに言おうとしていたが
言うなら今だ、と思って遮った。
「先輩は勘違いされているようですが、
鎌田と私はただのクラスメートです。
私も鎌田もお互い何とも思ってません。」
ちょっと怖かったから、一気に言った。
「・・・」
藤堂先輩は何も言わず、黙っていた。
「だから、私に何をしても
何も変わりません。
もう、やめてもらえないでしょうか?」
言いたいことは言った。
この後どうなっても
不思議と大丈夫な気がした。
「本当・・みたいだね。
少なくとも青井さんは。」
怖い顔のまま藤堂先輩が言った。
「もう帰っていいよ。お疲れ。」
と藤堂先輩は私に背を向けた。
この時を境に、
先輩達の変な嫌がらせは終わった。
藤堂先輩が
「青井さん、ちょっと来て!」
と部室から顔を出して言った。
考えてみれば嫌がらせは
受けていたものの、
直接藤堂先輩と話すのはあれ以来だ。
加賀美の一言のおかげで
先輩とちゃんと話して誤解をとこう、
と今は思えた。
「なんですか?」
部室に入ると中にいたのは
藤堂先輩一人だった。
「あんた、さっき何へらへら笑ってたの?」
意地悪くこちらを見ながら先輩は言った。
『さっき』っていうのはいつのことだろう?
考えていると
「さっき鎌田くんと話してた時!」
と睨まれた。
「あの時は・・」
多分加賀美の言葉を思い出してた時だ。
「青井さん、鎌田くんのこと
好きじゃないって言ってたよね?
あんな赤い顔してて、それって本当?」
赤い顔して・・たかも。加賀美がいたから。
でも先輩の言うことは
見当違いもいいところで、
今までの嫌がらせを思い出して
腹がたってきた。
「はい。本当です。」
私の返事を受けて
何か先輩がさらに言おうとしていたが
言うなら今だ、と思って遮った。
「先輩は勘違いされているようですが、
鎌田と私はただのクラスメートです。
私も鎌田もお互い何とも思ってません。」
ちょっと怖かったから、一気に言った。
「・・・」
藤堂先輩は何も言わず、黙っていた。
「だから、私に何をしても
何も変わりません。
もう、やめてもらえないでしょうか?」
言いたいことは言った。
この後どうなっても
不思議と大丈夫な気がした。
「本当・・みたいだね。
少なくとも青井さんは。」
怖い顔のまま藤堂先輩が言った。
「もう帰っていいよ。お疲れ。」
と藤堂先輩は私に背を向けた。
この時を境に、
先輩達の変な嫌がらせは終わった。
