涙声 ~生きる意味~


嘘だ。


いくら病気でもそんなに早く…


「…お父さん、嘘つくならもっとましな嘘つきなよ。」


私の声…震えてる。


「瞳あのな…残念だけど嘘じゃないんだ。」


…嘘だ。嘘って言ってよ!


「母さんは…「やめて!」


…そんなこと


「…そんなこと聞きたくない!」


「瞳!」


「…お父さん嘘だよね?」


「…………」


黙ってないでなにか言ってよ…


「父さんだってな、できれば嘘だって言いたいよ… 」


お父さん…泣いてる。


「でもな、瞳。

現実は受け入れなきゃいけないんだよ。」