いつも以上にざわざわする学校。


そう、今日は年に一度のクラス替え。



自分の名前を一生懸命探す。



「ー…あった!」

"2年2組20番高村咲"


去年は楽しかった。
男子がちょっと苦手な私はあまり男子とは話す機会は少なかったけど、女子のメンツ的にはとても楽しかった。
新しいクラスは楽しいか…。少し不安になる。




2年2組の教室につくと
知ってる友達が多かった。

少し安心する。


「むらさきー!
2年連続だね!元1年1組の女子で2年連続同じクラスうちらだけっぽいよー笑」

「え?!嘘ー」

去年も同じクラスだった、植村夏華。

「やっと、同じクラスーーーー
ほんとにしあわせーーーーーーー」

小学校からの親友、松田彩花。
部活で仲がいい、
野村ひな、大村唯、本田椿。


なんとなくいいメンツだった。

もし、このメンツじゃなかったら
私は君に出会えてなかった。


2年2組10番、木村勇気。


私は君の笑顔にどれくらい救われただろう。


でも、この時の自分は君は眼中にも入ってなかった。去年も同じクラスだったのに話したこともなかった…。