もしもし?私電話男です。

「電話男…お前言ってたよな。命をかけて仕事しろって。俺、今必死になって働いてるんだ。江奈ちゃんを傷つけるなって言われたのに傷つけて叱ってくれた。恋愛を知らない俺にいろいろ教えてくれた。色々あったけどお前のお陰で変われたんだよ!!何だかんだ言ってあーゆーやり取り新鮮であれはあれで好きだったんだ。だから、黙ってないでいつものように馬鹿にしろよ!!…なぁ!なぁってば!!」



溢れる言葉と涙。



止まらない言葉と涙。



「俺にはお前が必要なんだよ…」



「…だめですよ。」



「………電話男?」



やっと帰ってきた言葉は馬鹿にするものではなかった。



「依存をしていては人は滅びます。都央留くんの気持ちは受け取っておきます。でもいけません。いつかは手離さなければならなくなるんです。」



「なに…いってんだよ。…電話男、お前知ってんのか?この公衆電話が撤去されること。」



「……最後に私から一言。変わらなくていい。人間誰しも不器用だから。私は…人かもしれませんし機械かもしれません。一言余計になってしまいましたね。それではまた。」



「プツッ。ツーツー…」



「おい…待ってくれよ…」



それから何度かけても繋がることはなかった。



電話boxの中でうずくまる。泣いて泣いて泣いて…



泣いた。



だって不器用でいいんだろ?