「結局できることといえばこれくらいか…」



落胆する俺達。



「でもやることはやったし…なんとかなるよきっと。」



「そう…かな。」



そうだといいんだけど…



「じゃあ、またね。」



そこで江奈ちゃんと別れた。明日とは確定したわけではないがやはり不安だ。



不安を押さえきれない。



ここで話さないともしかしたら最後になるかもしれない。



俺はもう一度電話男に電話をかけることにした。



いつもなら連打して番号を押すが、今は震えてまともに押せない。



やっとの思いで押したが相変わらず電話男は出ない。


と思ったら



出た。



だがしかしいつもの挨拶もない。ずっと無言だ。何故だ?まさか今自分がおかれてる状況が分かるとでも?


んなわけない。
じゃあ一体これはどういうことなんだよ…



あああっ!!もういい!!俺から話す。



「電話男…何で黙ってるんだよ…。」



「………。」



「おい何とか言えよ!!」



「………。」



なんなんだよもうっ!!



不安と共に苛立ちがます。


いつもの電話男節はどうしたっていうんだよ…



せめて俺の気持ちだけは伝えておかないと。
告白とは違うけど。