「今のは…わざと。」



「!!??」



頭の中はもう真っ白。



「で作戦は…工事阻止大作戦!」



「工事阻止大作戦?」



それだけではなんのことかさっぱりだった。



「工事をさせないようにするの。ま、そのままか。」


とか言って照れる江奈ちゃん。鼻血出そうです。



「内容はまず看板を剥ぎ取る!」



とか思えばこんなこと言うし。嫌いじゃないけど。むしろ好き。



って…剥ぎ取るだぁ!?



「江奈ちゃん…それ本気?」


「本気だよ?ダメだった?」


「だってそんなことしたら業者の人怒るだろうし。」


「誰がやったか分かんないし大丈夫。あとは張り紙だね。使っている人がいるから壊さないでくださいってね。」



「だったら看板剥ぎ取る必要なんかない気がするんだけど…」



「やるよ♪」



「はい。やります。」



こうして再び電話男のいる公衆電話の方に向かって車を走らせた。



「んーっ。だめだ看板持ち上がらないよ。」



「都央留くん。看板はこうやって壊すんだよ。」



バキッ!!



江奈ちゃんの華麗な足蹴りで看板は真っ二つに。



「おぉ…」



「…都央留くんは張り紙お願い。」



言われた通り張り紙に言葉を書いて電話boxのところにテープで張り付けた。