「それ…どういうこと?」



「いや、俺も今知ったばっかりでさ。電話男に電話しても出てくれなくて…」



「じゃあ、私もそっち行くから。そこで詳しく。」



「えっ!?いやいや…江奈ちゃん忙しくないの?それに来たところでどうにかなる問題じゃ」



「ないなんて言わないでよ。電話男が居なかったら私達別れてたかもしれないでしょ。ほーっとけるわけないじゃん。」



「……。」



「ともかく行くからね。」



最後は江奈ちゃんがその一言の直後に電話を切った。


俺はただ方針状態で…



思い出すのは電話boxの急接近事件。またあんなことになったら…



そう考えるだけで何も手につかなくなっていた。



クリスマスの夜にキスはしたけどもう一回しろなんて言われたらもうたぶんできない。



そんなことより電話男ことだ。そもそも実態がつかめてない以上どうすることもできない。



…そうだ!



俺の頭の中に一つ考えが浮かんだ。今度こそ名案なのでは?



しばらくすると、そこへ江奈ちゃんがやって来た。



「江奈ちゃん…急で悪いんだけどちょっと試したいことがあって…」



俺は江奈ちゃんを車の助手席に座らせ、運転した。