もしもし?私電話男です。

23時間だと…



それは労働法に違反してるんじゃ…



電話男…罪を犯すなと言ったのはお前だよな…



「仕事内容は、ある女性の護衛です。簡単に言うとそれだけです。」



その男は俺にそう言うと拳銃を手渡した。



おい…これ明らかに危険な仕事じゃないか…



電話男…後でボコボコにしてやる…。



「その女は、尾張 美景。あるやつらに追われている。そいつを護衛してくれ。」


「尾張さんは何者何ですか?」



「情報漏洩を避けるため詳しいことは言えない。まもなく1時だ。ではこちらへ…」



ここまで来たらもう戻れない。やるしかない。



廃墟の中に案内される。



薄暗く、コンクリートでできていて、崩れているところもある。



「彼女が、尾張 美景だ。では後は頼んだぞ。」



「ちょ…ちょっと待って下さい。」



しかし男はこちらを振り向かず歩いていってしまった。



護衛って言われてもなぁ…


特にすることはなさそうだな。



もし、誰か来たらどうする。撃たないといけないのか?



10万…いや高級花瓶のために命をかけろと…無理な話だ。



はりつめる空気。彼女は一体…。気になって気になってしょうがない。



駄目だと分かってはいたが、少しならと思い聞いてみることにした。