そして手を繋がないで俺達は帰った。



「もしもし?私電話男です。」



「報告に来た。俺最高のクリスマスプレゼントしたんだよ!」



「それは良かったですね。…もうこんなことができないかと思うと…」



「何か言ったか?」



「いえ何も。それでキスの味は如何なもので?」



「恥ずかしいこときくなっ!!それならプレイボーイのお前の方が詳しいんじゃないか。」



「私に唇なんてついてませんよ。都央留くんの目は節穴ですか?」



「それくらい分かってるわ!」



「私がプレイボーイなのは妄想の中限定ですよ。毎日ハーレムですからね♪」



「…よくその分際でエスコート術なんて語ってくれたな。」



「まぁまぁいいじゃないですか。今日はクリスマスですよ。」



「クリスマスだから何でも許される訳じゃないだろ。」



「私がキスをしろと言わなければあなたは今頃…」



「ったく。分かったよ。」



「じゃあ切るぞ。」



「また…いつか…」



「ガチャッ」



今何か聞こえたような…
さっきも何か言ってなかったか?



気のせいか。



こうして俺のクリスマスは幕を閉じた。