「都央留くん…どういうこと?」



それは俺が一番知りたいよ…



「私頑張ったの。都央留のために痩せたの。」



「痩せすぎて…健康的な体が一番だと思うけどな。」


「そんな…」



「大体お前は実の姉だろ?好きとかそういうのは違うんじゃ…」



「その隣にいるのは彼女?」


「そうだけど。悪いのか?」


これって修羅場っていうやつなのか?



「…最低。」



「ちょっと、おいっ!!」



姉は今にも折れそうな足で病院の方へ走っていった。


俺のせい…なのか?



姉が去っていく直前、涙を流してるように見えた。



確かに好きだよ。でもそれは姉としてであって…



恋愛感情なんかじゃない。


じゃあ…いつから好きだったんだよ。一度もそんな素振り見せたことなかったじゃないか。



「都央留くん?」



でも気づいたら病院の方へ駆け出していた。



姉の本当の気持ちを知りたくて。



ごめん江奈ちゃん…
もう傷つけないって決めたのに…



でも俺、今姉のところにいかないとダメな気がするんだ。今じゃないと。



恋愛に不器用だからさ、二つ同時に守るなんてできないよ…



最低…そうか。俺は最低な男なんだな…



病院に着く前に姉の姿をとらえていた。