俺達は手を繋いだことがない。江奈ちゃんはガツガツしたものを好まない。



シンプルなデートが好きなようで。江奈ちゃんがそこにいるだけで俺にとっては薔薇色デートになるんだ。


江奈ちゃんはガツガツとは違う。ごり押し感も否めないが、彼女がやると何か違うものになる。ほんと不思議だ。



俺達は広い公園に来ていた。



「じゃあ雪合戦しよー!!」



「えっ?そんな予定なかったよね?」



「気分が変わったの。じゃあ勝負だ♪」



可愛い…そんなことされたら俺…許しちゃうぞ☆



「どふっ!?」



俺の顔面に雪玉が直撃した。



「都央留くん弱いー」



「俺だって…おりゃっ!」



「都央留くんやっぱり弱いー」



俺のが外れただと…
ドッチボールは得意な方だったのに。



「弱くて勝負にならないから次、鬼ごっこ。都央留くん鬼ね♪」



なめるなよ…足は俺の方が早いんだよ!



江奈ちゃんにかっこいいところ見せてやる。



「待てー!!」



「うわっ…以外と速い。」



「江奈ちゃん待ってってばー」



「きゃっ!」



「江奈ちゃん大丈夫…って!?」



江奈ちゃんが仰向けに転んだところに走ってきた俺だは急に止まろうとした。



がうまくいかずに江奈ちゃんに向かってしまう。



何とか手をついたがなんだこの展開は!?



近い…
最高のクリスマスプレゼント…か。いやいややっぱできない。でも体が動かない。



江奈ちゃんもこっちを見つめてじっとしている。



「キース!キース!キース!」


電話男の煽りが聞こえる…


くそーっ!俺は一体どうすればいいんだ!!