急いで車を走らせる。



とりあえず遅刻が確定した。……あ。



車のミラーごしに気づく。


俺、パジャマのままじゃん。しかも、水色の縦縞のパジャマ。THEパジャマ!!



私服に見えるやつならいいが…これはまずい。



今回は仕方ない。自分が我慢すればいいこと。



いっけえええ!!



もはややけくそだった。



いつもなら40分ほどで着くが、渋滞にはまり結局1時間ほどかかってしまった。



駅につくと、1人の男性がこちらに向かってくる。



「約1時間遅刻。ではこちらの車に乗ってください。」



あまりにも流され過ぎなような…



俺は車から降り、今度は黒いワゴン車に乗った。



一体、どこに向かうのだろうか。



何時間たっただろう。喉も乾いたし、お腹もすいた。まだ着かないのか。



そう思ったその時、車が止まった。どうやら目的地に着いたらしい。



降りた先にあったのは、廃墟らしき建物だ。



昼間だというのに、異様な雰囲気をのぞかせる。



そして、先ほど運転していた男が俺に説明を始めた。


「勤務時間は24時間。…だったはずでしたが、あなたが遅刻したので23時間。午後1時より仕事を開始してもらいます。」



ん?今なんて?