受付の人に部屋を教えてもらい扉の取っ手に手をかけた時だった。



「お願いだから都央留は呼ばないで!」



「詩乃どうしてそんなこと…」



この会話の声は、姉とお母さんだった。



「……。嫌なものは嫌なの!!」



俺は姉とは仲が悪い訳ではい。でも確かに今扉の向こうで姉は俺を拒んでいる。


俺は会話を聞いていつの間にか扉の取っ手から手を離していた。



受付の人に花を預けて俺は病院をあとにした。



なぜだ。なぜ俺は拒まれているんだ?答えは分からなかった。



時間も余ったし、プレゼントでも買うか。



いやでも何買っていいか…そうだ!名案を思い付いたぞ。



何かを閃いた俺は家に帰った。そして寝た。



今日ではない。実行するのは明日以降だ。



次の日仕事を終えた俺は、店長を呼び出していた。



「ちょっと…いいですか?」


「雑務くんから来るなんて珍しいね?どうしたの?」


「実は…彼女にクリスマスプレゼントに靴をあげようと思ったんですが何がいいか分からなくて。店長ならどんなのにしますか?」



「雑務くん…君彼女いたのか…」



そう言えば言ってなかったっけ。



「まず足のサイズは何センチなんだ。」



「足のサイズ…サイズは」



……あ。



「雑務くん、もしかしてサイズ知らないの?」