第3の事件を終えてから充実した日々を送っていた。


何より店長が俺を必要としてる。つまり余り物じゃなくなったわけだ。



仕事だけじゃない。
恋愛の方もまぁまぁといったところだが順調に進んでいる。



ただ1つ言うことがあるとすれば、今だに俺から誘ったことがないという点だ。


気がつけばもう12月が始まってしまっていた。
誘うとしたらやはりクリスマスだろう。



今までケーキのためだけの日だったというのに。



そうだ。プレゼントを買わないとじゃないか。けど何欲しいか分からないしなぁ…センスも問われるし。



男にプレゼントなどしたことなんてないに等しいからどうしたら良いものか…



贅沢な悩みを抱えながら仕事をこなす日々。



仕事を終えてからあいつのところにも行かなくなっていた。



家に帰ると手紙が入っていた。



しかし酒井からでも江奈ちゃんからの手紙ではなさそうだ。



ではいったい誰が?



封筒から一枚の紙を取り出して文字を見た。



お…お母さん?



そう。送り主は、間合事なき俺のお母さんだった。



正月とお盆位しか帰らない。別にそのことに対してとにもかくにも口うるさくは言われなかった。



俺はその文面を見て驚愕した。