内容を知らずに番号を押した。



「もしもし。こちらで仕事ができると聞きまして…」


逆にそれしか聞いてない。


「それはそれはどうもありがとうございます。誰でもいいんですが…1つお聞きしてもよろしいでしょうか。」



「…どうぞ。」



「1日空いてる日ございますか?」



「はい。土日なら…あっ!でも平日も仕事休めば…」


「では土曜日に致しましょう。時間は午前9時に赤座駅でよろしいでしょうか。」



平日じゃなくていいなら助かる。ということで…



「分かりました。荷物とかは…」



「全てこちらで手配いたしますので結構です。それでは土曜日よろしくお願いします。」



結局、何の仕事か分からなかった。



土曜日は明後日か。ただ機械系の仕事はさすがに困る。まぁ、誰でもいいって言ってたから大丈夫だろう。


早く返さないと大島先輩に…考えないようにしよう。


その日はぐっすり眠ったが、金曜の夜、どうも寝つけない。



無理やり睡眠薬を飲んで眠りについた。



そして翌朝。



目覚めたのは…



8時50分…って…



やっちまったああああ!!



完全に休日気分だった。