「一番最初に謝るとか言っといて結局最後かよ!!」



「タイミングを逃しましてね。」



「あの…思ったんだけどさ、これ彼女が怒って暴露したからであって電話男の力じゃない気が」



「頼んだのはどこのどいつだ。」



進んで自らやったのはどこのどいつだよ!



「けどそうだな…1つだけ電話男にも力あるな。」



「何でしょう。わくわくしています。」



「人を怒らせる才能。」



「……。」



「……。」



「あなたは怒る方の天才では?」



「怒らせてるのはお前だ!」


「いいじゃないですか。今回はその才能のおかげで成功したんですから。」



何だ?この丸くおさめられました感は。



「はー。一仕事終えてスッキリしました。ビールでも飲みたいですね。」



「お前飲めないだろ。」



「そうなんですけど、人間のを見ると羨ましいなぁって思いましてね。」



「けどビールをこの外で飲んでるやつなんかいたのか?」



「えぇ、若干ときどき少しサムタイムズですが。」



どれか1つにしろ!



この近くに公園もなければ空き地もない。ほぼ家しかないのだ。



「私の隣でカップル達が花火を見ながらビールを飲みほろ酔いになって熱い口付けを交わしそのあとはお互い触りあってついには」



「もういいっ!!」



恋愛不器用な俺からしたらこれ以上聞くのは耐えられなかった。



恋愛に不器用つまり…



私は童貞なのさ…
笑っておくれ。



「これからが本番だったのにー。」



「うっ…うるさい!」